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日産 童話と絵本のグランプリ
第25回(2008年度)入賞作品
第25回絵本の部・大賞 (※掲載している作品は受賞時点のものです。出版作品とは異なる場合があります。)

たいふうがくる
作・絵/みやこし あきこ



きんようび、ぼくは かなしい。
なんでかっていうと・・・


がっこうで せんせいが いったんだ。
「たいふうが くるから きをつけるように」 って。


テレビのひとも いったんだ。
「あしたは たいふうが くるから きけんだ」 って。


たいふうなんて やだ。
あしたは おとうさんと おかあさんと うみへ いくのに。
ぼくは かなしい。

でも、あれ・・・?


おかあさんも がっかりしてるみたい。
ぼくみたいに たのしみに してたんだ。
ぼくも かなしいけど いったんだ。
「きっと だいじょうぶだよ」 って
そしたら おかあさんは すこし げんきになった。


でも そとは どんどん くらくなる。


あめが つよく なってきた。

あ、
かぜも・・・


うわあ! すごいおと!
ふとんの なかに ひなんだ!

ふとんの なかに はいると あめのおとは すこし ちいさくなった。


そのよる ぼくは ゆめをみた。
おっきな プロペラで あまぐもを おいはらう ゆめだ。


どようび ぼくは いちばんに めがさめた。



おかあさん! おとうさん!
きょうは うみだよ!
はやくおきて!



みやこし あきこ
26歳 イラストレーター 東京都
<受賞のことば>
 今までの大きな目標だったグランプリ。 すてきな絵本作家になれるよう、これからもっともっと絵本について考えていくつもりです。ありがとうございました。

●第20回ニッサン童話と絵本のグランプリ優秀賞
●第21回ニッサン童話と絵本のグランプリ優秀賞
●第22回ニッサン童話と絵本のグランプリ佳作
●第23回ニッサン童話と絵本のグランプリ佳作
●第24回ニッサン童話と絵本のグランプリ佳作

短評
 日本人ばなれしたアングル、逆光を主とした光の使い方、それと何より憎いのは色使いだ。殆どをモノクロで他にただ一色、この一冊では待望の青空の色だ。絵がリアルなだけに未消化な部分が気になるが、新しい風だ。
 (杉浦 範茂)


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