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| 第24回絵本の部・優秀賞 |
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南大東島/創作民話 あめのこたろう
作・絵/ながやま ただし
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これは、ずーっとみなみのしま、
おきなわから もっと とおくはなれた
みなみだいとうじまの おはなし。
このしまは、まわりが いわだらけで、
いけや しょうにゅうどうが
あまくまに
いっぱいかっぱい。
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だいとうっこの たろうは、
しまの あまくまを
たんけんして
めーなち
うむさー くゎったい。
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そんな あるひ、
こんもりとした やまのくちに、
ほらあながあって
はいってみると、くらくてふかい
われめがあった。
のぞいてみると、
「あぎじゃみよ〜」
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まっさかさまに
おちて、おちて、
おちていってしまった。
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でてきたところは、
なんとも くらくて ふしぎなせかい。
だって さかさまなのに おちないし、
たろうのあたまのうえには、
みずがたっぷり ういている。
たろうは おもわず いった。
「あげっ、まさかさかさま!」
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そのころ、しまでは
たろうがいなくなったと
おおさわぎ。
みんな じぶんのことのように、
しんぱいして
さがしまわった。
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そのころ、たろうは
おもしろくって たのしくって
めーなち
うむさーくゎったい。
すると、
ぽつり、ぽつりと・・・・
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なんにちたっても、
たろうは みつからない。
しまには、あめもふらなくなり
とうとう さくもつは
かれはじめた。
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ふりはじめた あめが
はげしくなってきた。
あまやどりしようと たろうは、
ちゃーぶんない はしった。
しばらくすると、たろうは
はっと、きゅうに たちどまった。
そこには、おおきな おおきな
あながあって
もうすこしで
おちてしまう
ところだったんだ。
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むらは、もう
たろうのことどころでは
なくなった。
あまごいをするため、
ちょうろうたちが、あつまって、
「うーとーとー」と
おいのりを はじめた。
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ふりつづいた あめが、
おおきな おおきな にじをつくった。
おどろいたことに、
にじは いしのようにかたくなり、
はしのように
むこうの いわまでとどいていた。
たろうは
「なまやさ!」と
にじのはしを
わたりはじめた。
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にじのはしの
いちばん うえにきたとき、
たろうは おもった。
「おや、あしもとが
すこし やわらかいぞ」と、
そのしゅんかん、
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「どどどどどど〜っ」と
にじのはしは こわれ、
たろうも、にじのはしも、
そのうえ あたまのうえの
みずまでもが
おおきな あなへ
すいこまれていった。
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そして、でてきたところは、
あまごいのまっさいちゅう。
とつぜん じめんから
たろうと にじのいしと
みずがわきでてきて
みんなは、たましぬがした。
そして、じめんから
でてきた みずは、
そらたかく まいあがり、
ふりそそいだ。
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ふきだした みずは
しまじゅうに あめとなって
ふりつづいた。
じめんから
あめがふってきた。
たろうといっしょに
ふってきた。
たろうは、
「あめのこたろうじゃ」と
しまじゅうの みんなが
よろこんだとさ。
おしまい
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ながやま ただし(本名・長山 端)
49歳 グラフィックデザイナー 沖縄県那覇市
<受賞のことば>
なかなか自分のスタイルが見つからずにここまで来ました。選んでいただいた先生方に導かれ、何とか、自分らしさが見つかりそうな気がしています。もう一歩、もっともっと頑張ります。
●第21回ニッサン童話と絵本のグランプリ優秀賞
●第22回ニッサン童話と絵本のグランプリ優秀賞
●第23回ニッサン童話と絵本のグランプリ佳作 |
短評
地下の虹を踏んで水を噴き上げるというのはダイナミックな構成だ。「創作民話」とあるが、南の島に実際に伝えられてきたかのようなリアリティがある。ただ、洞穴に落ちる必然性に工夫が欲しかった。
(向川 幹雄) |
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