| 第23回絵本の部・優秀賞 |
コートダジュールの虫歯
作・絵/仙田 まどか
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森の奥の小さな家に男の子がひとりと、犬が二匹くらしておりました。 |
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ある日のことです。 |
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「お待ちしておりましたよ、お客さま。あなたは歯の治療薬をおさがしではないですか」 |
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家に帰るとすぐに裕介は、犬の口をあけ、薬を一滴ずつ、虫歯に塗りました。 |
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「いたい いたい なんだ なんだ」 |
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犬が去って数日後、裕介は野原で仕事をしていました。 |
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翌日、二匹の犬はマスクをつけ、裕介のところへ行きました。 |
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裕介が森の中へやってくると、動物たちが集まって、ひそひそ話をし始めました。 |
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裕介は、小高い丘に行き、じっとしゃがみました。 |
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裕介は半分犬になったからだをもてあまし、ふらふらと薬屋に向いました。 |
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小屋と男の姿は跡形もなく、消え去りました。 |
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仙田 まどか(せんだ まどか) |
短評 |
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