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ニッサン童話と絵本のグランプリ
第21回(2004年度)入賞作品
第21回絵本の部・優秀賞

よるをてらす
作/宮越 暁子


しずかな 夜です
きこえるのは ストーブの 音だけ


とおりは しんとひえ
まぶしいばかりの 星たち


今 星たちを てらすひかりは
地球の うらがわも
あかるく てらしています


きらきら 太陽のしたでは
いそがしく 羊の世話を
しているのでしょうか


学校へいく 時間でしょうか


たいくつな駅で
これからはじまる旅を
おもいえがくのでしょうか


上等な ワインと おしゃべりで
午後の ひとときを すごすのでしょうか


いま どこかで
むしあつい 午後が あります


海のなかでは 浜辺のにぎやかさも
むしあつさも 遠い

いま どこかで 暗く つめたい夜を
すごす国が あるのだろうか


そのとき しずかに
ストーブが きえました


ほら もうすぐ 朝がきます


宮越 暁子(みやこし あきこ)
22歳 大学生 埼玉県狭山市
<受賞のことば>
 寝る前に思いえがく幸せな風景を物語にしました。すばらしい賞を2度も、ありがとうございました。これからも楽しんで制作を続けます。

●第20回ニッサン童話と絵本のグランプリ優秀賞

短評
 夜から朝にかけての時間的継起を、静かに、また確かな目で追求しようとしている点は、素朴で好感が持てます。しかしあまりにも静かすぎて、作者のこころの躍動感をかくしているようです。破綻を恐れないで主張を。(中川 正文)


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