NISSAN NISSSAN PRESS RELEASE
印刷する
閉じる

平成10年11月24日
日産自動車株式会社
広   報   部

   日産米国基礎研究所の「視覚・認知体験装置」が
            ボストン科学博物館に展示されることが決定
―ドライバーの視覚・認知行動の研究に関する実験手法を世界で初めて確立―

日産自動車(本社:東京都中央区 社長:塙 義一)では、同社の日産米国基礎研究所( Cambridge Basic Research<所在地 米国マサチューセッツ州>:以下CBRと略記)において、「アテンション(注意)が視覚・認知に果たす機能の検証」の研究に取り組んでいるが、このほど同研究の成果が本年12月よりボストン科学博物館に展示される事が決定した。本件は、ボストン科学博物館からの依頼によりCBRが独自に研究開発した「フリッカー法」を用いた視覚・認知体験装置を展示するものである。

「フリッカー法」は、一部が異なる2種類の画像を短時間のブランクをはさんで交互に繰り返し被験者に呈示すると、2つの画像の違いが非常に明瞭な場合でも、アテンションが作用しない限り被験者にはその差異が知覚されなくなることにより、視覚・認知にはアテンションが重要だと証明したものである。
多くの交通事故は、運転者に歩行者や他の車両が見えているはずにも拘わらず起こっている。その中には、視野の中に十分な情報があるにもかかわらず、何らかの理由でそれを有効に使えなかったケースも含まれる。本研究は、「何故、この様に周囲の環境が見えなくなる様な事が生じるのか?」という疑問から企画された基礎研究である。

日産は、ITS(高度道路交通システム)の研究を進める上で、人間の視覚・認知という行動特性を理解することが重要であるとの理由から、マサチューセッツ工科大学およびハーバード大学の協力の下にCBRを日産の米国における研究開発拠点である日産リサーチ&ディベロプメント会社(NRD)の100%出資で92年に設立した。
また、CBRは本研究のほか、産学の連携体制を提案した研究所としても注目されている。すなわち、本研究は「ITSの実現に必要な自動車の運転に関する基礎研究」に研究分野を絞り込むと同時に、「具体的な現実的課題」と「研究の場」を提供し、複数の大学から認知科学分野の基礎科学力を持ち寄り、1つのチームとして取り組むユニークな連携体制としても評価されている。

以上

Copyright(C) 2004 Nissan Motor Co., Ltd, All rights reserved. NISSAN