NISSAN NISSSAN PRESS RELEASE
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1998年10月26日
日産自動車株式会社
広   報   部


日産自動車、自動車用カーペットのリサイクル技術を開発

日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:塙 義一)は、この度、寿屋フロンテ株式会社(本社:東京都港区西新橋 社長:吉荒栄一)との共同により、自動車用カーペットの材料リサイクル技術の開発に成功した。日産自動車では、同リサイクル技術を活用したカーペットを近々本格的に採用開始する。

自動車用カーペットは遮音材を兼ねた内装部品として車室内のフロアに敷かれている部品であり、異なる材質から成る3層構造(表皮:PET<ポリエステル>繊維やナイロン繊維、バッキング材:EVA<エチレン・ビニール・アセテートコポリマー>やPE<ポリエチレン>、吸音材:雑綿フェルト等)のカーペット原反を裁断・成形することにより製造される。この3層は溶融圧着して複合化されているため分離が困難であり、裁断時に発生する端材や使用済み車の廃カーペットは現状では廃棄処分されている。特に廃カーペットは体積比でシュレッダーダストの10〜20%程度を占めると考えられ、リサイクル技術の開発が急がれていた。

日産自動車と寿屋フロンテは、97年2月に使用済み自動車の廃カーペットならびに工程内カーペット端材から素材を分離しカーペットに戻すリサイクル技術の共同開発に着手。寿屋フロンテ埼玉工場(埼玉県行田市)内にリサイクルプラントを導入し、98年7月より稼動させた。
同プラントにてカーペットの特性に合せた切断・粉砕・比重差分離※・リペレット※技術によりバッキング材に使われていたEVAとその他の繊維材に分離することに成功し、その成果の第一段階として製造工程内で発生するカーペット端材から分離したEVAを用いたカーペットを採用開始するものである。今後同カーペットの採用車種を順次拡大するとともに、使用済み自動車の廃カーペットをも視野に入れたリサイクル活動に取組んでいく。なお、分離後に残る繊維材についても現在、材料リサイクル技術の開発を鋭意進めているところである。
※比重差分離…比重の違いを利用し、風力により分離する方法
※リペレット…粉砕された樹脂をペレット状に戻すこと

日産自動車では、リサイクルにおいて以下の3点に注力し、「使用済み車から回収した部品・材料を同じ部品・材料に戻す−部品to部品リサイクル」を原則とした材料リサイクル技術開発を、部品メーカーとの共同で取り組んでいる。
・リサイクルにおいて最も大きな課題となるリサイクル材の利用先の確保。
・ 新品部品に比べコスト高となる材料リサイクルの収支改善を最大限に図る。
・ 同じ部品・材料に戻す際に発生する現行製品のリサイクル上の問題点を徹底的に洗い出し、新製品のリサイクル性の改善に繋げる。

今回の自動車用カーペットの材料リサイクル技術は、日産自動車が本年2月に策定した「自動車のリサイクル自主行動計画」に則った「部品to部品リサイクル」の実証の成果で、使用済み自動車のリサイクル実効率向上に寄与するものであると同時に、製造工程内リサイクルにより製造工場の「ごみゼロ化」を推し進めるものである。

以上

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